そのほとりに沿って温泉街が立ち並んでいます。その温泉街には森へと入ってゆける遊歩道、「ボッケの散策路」があり、数十メートルも歩き始めるとすでに原始の森の懐。
針葉樹と広葉樹が織りなす森を歩いていると、すぐわきをエゾリスが走りクマゲラの声が響いてきます。
また阿寒湖にはアメマスやマリモなどが太古から命を繋いでいます。
原始の森と湖のすぐそばに温泉街があり、お散歩気分で原始の森や湖上散歩へと出かけられること。
そして森や湖が持つ清浄な空気感やパワーを全身で実感できること…。このような環境はそうそうあるものではなく、奇跡とも言える素晴らしき巡り合わせかもしれません。 自然や原始とは厳しい砦に阻まれている聖域で、人を寄せ付けないもの…。そう感じてきた自然というものが、阿寒エリアでは少し違って見えてきます。
人は自然に近づくことができる。そして自然の荘厳さを知るとともに、自然を守りたいと願うようになる。眺めるだけでは終わらない、自然との邂逅。そうした数々の感動が阿寒で生まれては育ってゆきます。

日本でもっとも大きく美しい鳥、
タンチョウが舞う雪原。
今でこそ、タンチョウは釧路エリアの冬の風物詩ともなっていますが、明治後期ころ、日本のタンチョウは姿を消し、絶滅したと思われていました。ところが1950年(昭和25年)のある冬、上阿寒地区にある故山崎定次郎さんの畑にタンチョウが舞い降りました。絶滅したはずのタンチョウが目の前に…。山崎さんは驚き、何日も貴重なトウモロコシを畑にまき、やっとの思いで給餌に成功。これがタンチョウへの初の人工給餌だといわれています。山崎さんの給餌活動は亡くなるまで続けられ、没後は長男が引き継ぎ、そして山崎家の隣には現在、「阿寒国際ツルセンター グルス」や「タンチョウ観察センター」が開設されています。そして絶滅の危機にあったタンチョウは、地道な保護活動により、ひがし北海道域で約1,300羽が確認されています(2011年現在)。

阿寒湖温泉街からアクセスらくらく阿寒・釧路エリアのタンチョウ観察スポット
阿寒国際ツルセンター グルス
通年型のタンチョウ観察施設。展示施設も充実しており解説員の説明も受けられるおすすめ施設。
・施設/屋内・屋外
・開設期間/通年
・休館日/4~10月は毎週月曜、11~3月は無休
・営業時間/9時~17時
・観察期間/通年
・給餌時間/14時
・飛来数/約150羽
・住所/釧路市阿寒町上阿寒23線40番地
・問い合わせ先/TEL0154-66-4011
鶴居・伊藤サンクチュアリ ネイチャーセンター
(財)日本野鳥の会が保護活動を行っているサンクチュアリ。タンチョウの話しを聞くことができます。
・施設/屋内・屋外
・開設期間/10~3月
・休館日/毎週火曜・水曜(屋外のタンチョウはいつでも見学可)
・営業時間/9時~16時30分
・入場料金/無料
・観察期間/11~3月
・給餌時間/9時
・飛来数/約200羽
・住所/鶴居村字中雪裡南
・問い合わせ先/TEL0154-64-2620
鶴見台
タンチョウの給餌人の渡部トメさんが管理する飛来地。給餌の様子とタンチョウの姿を間近で見られます。
・施設/屋外(冬季のみの見学場所)
・入場料金/無料
・観察期間/11~3月
・給餌時間/8時30分、14時30分
・飛来数/約200羽
・住所/鶴居村字鶴見台
音羽橋
冬季の雪裡川はタンチョウのねぐら。川の中で休むタンチョウの姿は、周囲の樹氷とともに幻想的。
・施設/屋外(冬季のみの見学場所)
・入場料金/無料
・観察期間/11~3月
・住所/鶴居村音羽橋
釧路市丹頂鶴自然公園
園内に営巣する放飼タンチョウを年中見学でき、初夏には雛を見る事もできます。土日祝日はガイド解説有り。
・施設/屋内・屋外
・開設期間/通年
・休館日/年末年始
・営業時間/4月20日~1体育の日は9時~18時、
体育の日の翌日~4月19日は9時~16時
・入場料金/大人460円、中学生・小学生110円
・観察期間/通年
・飼育数/18羽
・住所/釧路市鶴丘112
・問い合わせ先/TEL0154-56-2219
四季ごとの発見多彩。
ボッケの散策路。
しかも散策を1周しても30分程度ですから、少し早起きをしてお散歩をするには絶好です。
散策路を少し入るだけでそこはすでに森の中。森の濃密な香りや足裏に伝わる土の軟らかさが、全身をいやしてくれます。
そびえ立つトドマツやエゾマツの間をハクレキセイやシジュウカラが飛び交い、林床に目を向けるとシダ類が茂り、倒木をコケが覆っている。
森の営みを眺めながら15分も歩くと、深い森は突然開けます。そこは熱泉がボコボコと湧く「ボッケ(泥火山)」。
アイヌ語で「煮え立つ」というその意味さながらの様相に自然の驚異を感じます。またここから見る阿寒湖は絶景で雄阿寒岳が雄壮に迫ります。
春から秋は野生の花々が咲き、秋は紅葉、冬は樹氷が幻想的…。
毎日歩いても飽きないであろう、散策路という名の自然エンターテインメントは、いつでもやさしく迎えてくれます。

阿寒国立公園の湖めぐり。
摩周湖と屈斜路湖へ。
阿寒湖から東へ約50㎞。透明度世界一で知られる摩周湖は、夏に霧が発生することでも有名です。
摩周湖を覆う霧には2種類あり、一つは太平洋沖で生まれ、釧路湿原と釧路川の上空を伝ってはるばる500㎞の旅をして流れ込んでくる霧。
そしてもう一つは摩周湖の外輪山の中で生まれる霧。この2つの霧が出会うシーンはとても希少で、そして最高にドラマチックです。 屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖で、釧路川の源でもあります。
マリンスポーツやフィッシングファンが訪れるほか、「砂湯」地区はその名の通り、砂を掘ると温泉が湧くため家族連れにも人気のレジャースポット。
美幌峠展望台など4つの展望台から望む風景は圧巻です。








